第152章:捜査への協力が義務付けられている

寝室のドアは固く閉ざされていた。ヴィクターは手を挙げ、ノックをした。

「チャールズ、ドアを開けなさい」

返事はない。

ヴィクターはため息をつき、執事に振り返った。「ザック、合鍵を持ってきなさい」

ドアが開くと、チャールズがベッドに背を預けるようにして床に座り込み、スマートフォンを手にしているのが見えた。

画面には、空港での映像が流れている。

彼はダイアナの遠ざかる後ろ姿を、何度も何度も繰り返し見ていた。

「おじいさん」チャールズの声は、消え入りそうなほどの囁きだった。「僕は本当に、彼女を永遠に失ってしまったのでしょうか」

ヴィクターは歩み寄り、チャールズの隣の床に腰を下ろした。...

ログインして続きを読む